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立体Dブレーンは相対的静止系である

T.立体Dブレーン

 C(キャットバード)理論は、3次元の「立体Dブレーン」を想定します。これは、9次元の「超ひも」が繋がったものです。そして、物質も光も全てこの「超ひもの網」=「立体Dブレーン」の振動で表現されます。

 光を伝える媒体である「エーテル」は否定されました。しかし最先端の「M理論」では、光と物質を伝える「立体Dブレーン」を想定します。
 ホーキング博士は「3次元のブレーン」を提唱されました。ホーキング博士は、日本で「BRANE NEWWORD」と題した講演を行い、その中で「ブレーンは3次元の構造を持ち、我々は3次元の空間の中に住んでいる。30年間『万物の理論』を探し続けてきたが、『M理論』がその有力候補と考えられる。」と語られました。

U.C理論

 では、C理論を説明します。
 宇宙開びゃくの瞬間、宇宙は非常にエネルギーの高い状態にあり、個々の「超ひも」は自由に空間を動き回っていました。しかし、宇宙のエネルギーが、100GeVになった時、「超ひも」は第三回目の相転移を起こしました。相転移とは、水蒸気が冷えて氷となる様な現象を言います。水蒸気として自由に動き回っていた水の分子は、冷えて相転移を起こし氷の分子として固定され、もはや自由には動き回ることが出来なくなります。

 ここからは、オリジナルです。
 ビッグバンの初期には、「超ひも」は光速を超えて自由に移動していました。しかし、宇宙のエネルギーの低下に伴い、宇宙は相転移を起こし、「超ひも」は固定され網状に繋がったと考えます。これが「立体Dブレーン」です。

 そして、その「立体Dブレーン」の上を、物質や光及び重力・電磁力・強い力・弱い力の4つの力は、振動として伝わると考えます。つまり、物質が移動して見える現象は、実は超ひもの物質としての振動が、次々と隣の超ひもに伝わる現象であると思います。そして、「立体Dブレーン」の振動自体が光速で伝わるので、何ものも光速以上で伝わることは出来ないのです。

 超ひも理論では、物質も光も一本の超ひもの振動として表現されます。超ひもの長さをプランク距離lpと言います。振動が超ひもの端から端まで伝わるのに要する時間をプランク時間tpと言います。超ひもの振動は光速Cで伝わります。従って
 光速C=プランク距離lp÷プランク時間tp=lp/tp= 1.616199×10-35m÷5.39106×10-44秒=299,792.5q/秒となります。

 ここで注意したいのは、1本の超ひも上を光は光速で振動として伝わることです。そして、真空中も同じ光速で光は伝わります。これは単なる偶然でしょうか。
 真空中には、超ひもが繋がった「立体Dブレーン」があり、その上を光はそのまま光速で伝わっていると考える方が自然です。

 上記で述べた通り、幾ら光の質量が0でも、光が粒子なら、エネルギーを加えると更に幾らでも加速するはずです。なぜ、光の速度は299,792.5q/秒が限界なのか、そのヒントは1本の超ひも上を伝わる光の速度が光速であることにあると考えます。

 本来は、物質も光と同様に光速で「立体Dブレーン」上を伝わろうとします。しかし、「立体Dブレーン」である空間には「ヒッグス場」があり、物質がその中を移動すると、ヒッグス粒子が生じ物質にまとわり付き動き難さである質量を与えます。その為に、物質は光速未満でしか動くことが出来ないのです。

 私は、この理由により物質は光速未満でしか移動出来ないと考えます。相転移する前の宇宙は、「超ひも」が繋がっておらず、自由に飛び回っていたので、光は光速を超えて移動することが出来ました。インフレーション理論でも、宇宙開闢の一瞬あらゆるものは光速を越えた速度で飛び散ったと考えます。その後、宇宙は相転移し、「超ひも」が網状に繋がり「立体Dブレーン」が形成されたので、光は光速で真空中を伝わる様になりました。

 この様に、光も物質も全てのものは「立体Dブレーン」上を波として表されます。超ひもの振動自体が光速cで伝わるので、何ものも光速を超えて移動することが出来ないのです。

 まとめると、宇宙開闢のごく初期の光速を超えて膨張した時や、地球から遥か遠く離れ光速を超えて膨張している部分では、「超ひもの網」が形成されていないので、個々の「超ひも」は物質や光等として振動しながら、光速を超えて自由に動き回ります。

 一方、「超ひもの網」が形成されている時や部分では、物質や光はその上を振動として伝わり、その振動自体が光速なので、「何ものも光速を超えて移動することが出来ない」のです。