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ダークエネルギーとは何か

宇宙の加速膨張

 宇宙は、138億年前に起こったビッグバンにより膨張を始めました。宇宙の膨張の原因がビッグバンのみなら、膨張は物質間に働く重力により次第に減速して行く筈です。
 しかし、1998年に宇宙は加速度的に膨張していることが、ソール・パールマッター、アダム・リース、ブライアン・シュミットの三氏によって立証されました。

ダークエネルギー

  三氏は、加速膨張の原因はダークエネルギーにあるとしましたが、ダークエネルギーは現在もその正体が不明のままです。
 しかし、ダークエネルギーは宇宙全体に存在し、宇宙全体のエネルギーの約7割を占めるとされているにもかかわらず、未だその正体が分かってはいません。

物質と反物質の対消滅

 私は、ダークエネルギーは、物質と反物質とが接し合い対消滅する時に放出されるエネルギーではないかと考えています。  反物質は、ビッグバン時に物質と共に同量生じましたが、今のところ自然界では発見されていません。しかし、この宇宙には、まだ反物質が大量に残っており、物質に接して対消滅する際に放出されたエネルギーが、ビッグバンと同様に宇宙を膨張させているのではないでしょうか。

反物質を探す計画

 反物質は、計測器具で検出できる電磁波を出さないので、地上から観測することは出来ません。現在、反物質を観測する計画が進行中です。  最先端の分光器AMS-02(アルファ磁気スペクトロメータ)を、国際宇宙ステーション (ISS) にドッキングさせ反物質を計測する計画です。これは、100億個ある粒子の1個を感知することが出来る精度だそうです。その結果、宇宙空間にはまだ反物質が残っていることが分かれば、宇宙の加速膨張の原因が分かるのではないかと期待しています。

 もし、加速膨張の原因が反物質と物質が対消滅する際のエネルギーの作用によるものであるなら、物質と反物質は同量なので、最終的にはお互いに接し合いこの宇宙は対消滅するのではないでしょうか。そうすると、現在の加速膨張が減速に転じるか否かは問題にならないと考えます。宇宙自体が対消滅するのですから。