• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 宇宙の定義

    宇宙に存在するもの

     この宇宙には、光と物質と物質を動かす4つの力が存在します。4つの力とは、電磁力・重力・強い力・弱い力です。この4つの力を、エネルギーと呼びます。

    その存在を伝えるもの

     光も物質も4つの力も、「超ひも」の振動として表されます。「超ひも」が物質として振動すれば物質と見え、振動を止めれば真空と見えます。同様に、「超ひも」が光や4つの力として振動すれば光やエネルギーと見え、振動を止めれば真空と見えます。
     従って、物質としての「超ひも」の振動は、エネルギーとしての「超ひも」の振動に変わることが出来ます。逆に、エネルギーとしての振動が、物質としての振動に変わることも可能です。

     物質として振動している「超ひも」が、空間を動くと考えると、もはや絶対静止の一点を示すことが出来なくなります。空虚な空間と、その中を移動する振動する超ひものみとなります。こうなると、どの超ひもが静止しているのか分りません。空虚な空間は、その位置を考えることが出来ないからです。この物質である「超ひも」Aが静止しているとすると、あの物質である「超ひも」Bは移動しているとしか言えなくなります。この様に、絶対静止の一点が示せないと、運動は、物質と物質との相対的位置関係の変化でしか表わすことが出来なくなります。

     しかし、加速する物質にはGが掛かります。上記の物質Bは、加速されGが掛かっています。そこで今度は、物質Bは静止していて、物質Aが加速していると考えると、今度は物質AにGが掛かるのでしょうか。いえ、考え方を変えただけでは、Gは生じたり消えたりはしません。
     Gは、静止系を基準とした絶対速度に応じて、物質Bに掛かります。「超ひも」自体は動かず、物質や光及び4つの力は、振動として次々と隣の「超ひも」に伝わると考える必要があります。この「超ひも」が網状に繋がった「超ひもの網」が静止系であり、物質の運動はこの静止系を基準として、絶対的に表現されるのです。そして、超ひもの振動自体が、光速で伝わります。従って、何物も光速以上の速さで動くことが出来ません。

    超ひもの網

     私たちの居るこの「超ひもの網」は、宇宙の中を動いているのかも知れません。しかし、その全体移動は、「超ひもの網」の中でおこる現象には一切影響しません。「超ひもの網」のない空間が、その外側に広がっているかも知れません。しかし、そこには、物質も光も4つの力も存在出来ません。つまり、何も起りません。従って、それらを考える必要はありません。

     従って、宇宙とは、この私たちの居る「超ひもの網」そのものと考えられます。貴方の言われる通り、宇宙である「超ひもの網」の中には、物質とエネルギーとが含まれます。ただ、時間と空間は、物質や光及び4つの力を表現する直感です。つまり、物質や光は、これだけの時間にこれだけの距離を移動したと表されます。全ての現象は、超ひもの変化であり、それは時間と空間を使って表現されます。そして、時間と空間自体は変化しないので、考える必要はありません。故に、時空連続体と言う様に、操作の出来る対象として捉える必要はないと思われます。ただ、時間と空間はあるとすれば良いのです。

    相転移

     以上の内容を、専門用語で表現します。宇宙開びゃくの瞬間、宇宙は非常にエネルギーの高い状態にあり、個々の「超ひも」は自由に空間を動き回っていました。しかし、宇宙のエネルギーが、100GeVになった時、「超ひも」は相転移を起こし、網の状態になったと考えられています。相転移とは、水蒸気が冷えて氷となる様な現象を言います。水蒸気として、自由に動き回っていた水の分子は、冷えて相転移を起こし、氷の分子として固定され、もはや自由には動き回ることが出来なくなります。「超ひも」も宇宙のエネルギーが低下し、相転移を起こすと、固定され網状になります。そして、その上を物質や光及び4つの力が、振動として伝わると考えられています。