初夏の幽かに霞んだ緑色の山は、美しく気持ちが良い。山の木の葉は皆緑色をしている。これは、緑色の光は光合成に利用出来ないので必要がなく、葉は吸収せず反射している為である。つまり、木の葉の表面は緑色を拒絶し、排斥しているので、緑色とは正反対の性質を持つと言える。 蛍の様に、木の葉の表面が緑色の光を発しているのであれば、木の葉は緑色であると言える。しかし、緑色の光を受け入れず、拒否しているのに、それは緑色であると言うのはとても面白い。