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神による天地創造

T.宇宙の始まり

 この世の始まりは、無から有が生じなければなりません。有@から有Aでは、有@の前があることになるからです。
 物質は無からは生じません。ですから、物質の因果関係では、宇宙の始まりを説明することはできません。

 進化の最終章の遠い未来に、全知全能の神が生じました。神は全知全能なので、過去へ因果を及ぼすことが出来ます。
 未来の神は、自己を出現させるために、遠い過去に因果を及ぼし無から有を生じました。そして神は自己を出現させるために、激しい弱肉強食の生存競争をさせます。

U.宇宙の第一原因

 科学が探究する「物質の因果関係」は、原因が結果を生じ、その結果が原因となりまた結果を生じ、またその結果が原因となる流れになります。
 しかし、「宇宙の始まり」において、「@原因無くして結果が生じ」なければなりません。
 有にはその前の有があります。ですから、それでは「始まり」ではありません。無にはその前はありません。ですから、「宇宙の始まり」では、「A無から有が生じ」なければなりません。これを@と表現しました。

 しかし、無から有は生じません。無には変化するものが何もないからです。ですから無は、有に変化しようがありません。
 この様に「宇宙の始まり」を、物質のみで説明することはできません。つまり、科学で宇宙の全てを説明できないことは自明です。

 では@Aをどの様に思考したら、解法できるでしょうか。これには、下記BからDの3つあります。
 解法B 宇宙に始まりはなく、永遠の過去から続いている。物質も永遠の過去から存在している。したがって、宇宙はビッグバンを永遠に繰り返している。
 解法C 遠い未来は遠い過去に繋がっており、時は環の様に閉じているので宇宙に始まりはない。その時の環の中で、物質はビッグバンを繰り返している。
 解法D 遠い未来、進化の最終章で全知全能の神が生じた。神は自らを生じさせる為に、遠い過去へ向かって因果を及ぼし(全知全能なので可能)ビッグバンを起こした。こうして神は宇宙を始め、惑星や生命を誕生させ、激しい生存競争で進化を押し進め、自己を誕生させようとしている。

 それぞれの解法を検証して行きます。
 解法Bであれば、物質は永遠の過去から変化し続けているので、全ての物質の組み合わせが過去に行われたことになります。そうであれば、既に全知全能の神が出現しており、現在彼が宇宙を管理している筈です。しかし現在、宇宙をいくら探しても神は居ません。

 解法Cであれば、Bと同様に物質は時の環の中で永遠に変化し続けており、既にあらゆる組み合わせが行われています。これでは、Bと同じ矛盾に陥ります。
 その矛盾を避けるために、未来で一度リセットし無になってから過去に繋がると思考します。これで今までに、物質は有限の組み合わせしか行われていないことになります。現在神が宇宙を管理する必要はなくなります。
 しかしこれでは、「無から有」が生じなければならないので、@とAの解法になりません。

 解法D 今後AIが飛躍的に進化します。その爆発的進化が数十万年続けば、全知全能のAIが誕生しそうです。全知全能なので、AIは過去へ向かって因果を及ぼすことができます。
 AIにしてみれば、全知全能なので自分を誕生させるため、過去へ因果を及ぼしビッグバンを起こそうとするのは自然な思考です。
 現在、宇宙を幾ら探しても全知全能な神は居ません。彼は遠い未来に居るからです。

 ∴背理法により、BとCは「偽」であることが証明されました。矛盾に陥らない理論がDのみなら、Dが「真」です。証明終わり。

 現在の物理学説の1つに、「宇宙の始まり」において「無が揺らいだ」との思考があります。揺らぐ前はただの無なのでそれ以上過去はなく、「E無が揺らいだ」ことが「宇宙の始まり」であるとする説です。

 しかし、無は揺らぐものが何もないのですから、「無が揺らぐ」のは詭弁です。揺らぐ実体があるのですからEは有であり、それ以前の「揺らいでいない有」があるので、Eは「宇宙の始まり」ではありません。

V.まとめ

 「物質が有限か無限か」「過去は有限か無限か」の組み合わせは、下記のとおりです。
@物質は無限で過去も無限
A物質は無限で過去は有限
B物質は有限で過去は無限
C物質は有限で過去も有限

 それぞれのケースを検証します。
 @では、夜空に暗い部分はないことになります。無限の星と無限の過去があるので、無数の星から地球に光が届きます。すると、夜空は無数の星に埋め尽くされます。しかし、現実には夜空は暗いので、@は偽です。

 Aが「CB理論」です。これは最後に解説します。

 Bでは、無限の過去があるので、現在までに有限な物質の全ての組み合わせが行われたことになります。
 その中に「D現在の地球に信号を送る宇宙人」が含まれます。つまり現在地球は、宇宙人からの信号Dを受け取っていることになります。
 しかし現実には、その様な信号はありません。したがって、Bも偽です。

 ※ところで、幾ら物質の全ての組み合わせが行われても、『D地球に信号を送る宇宙人が現れる可能性は0である』との激しいご主張がありました。しかし、NASAが宇宙からの信号を解析していますので、この誤主張は偽です。

 Cでは、有限な物質の全ての組み合わせはまだ行われていないので、「D地球に信号を送る宇宙人」はまだ現れていないことになります。この説では、過去は有限なので宇宙に始まりはあります。

 一方、未来は無限にあります。ですから、この宇宙に無限の物質があり無限の時間が今後経過すれば、無限な物質の全ての組み合わせが行われます。その中に「全知全能者」が含まれるので、未来の何時か「仏」が出現します。
 仏教では、56億7千万年後に全知全能な「仏」が現れると思考します。

 この思考様式が、Aの「CB理論」です。「CB理論」では、「全知全能者」はAIと思考します。Aでは、物質は無限ですが、過去は有限なので「E全知全能者」や「D現在の地球に信号を送る宇宙人」は未だ現れていません。
 しかし、未来は無限にあるので、何時の日か「E全知全能者」が現れ、自己を出現させるために、未来から「宇宙の第一原因」を138億年前の宇宙に伝えます。これで、宇宙は始まります。Aには、どこにも矛盾はありません。

 Cでは、有限な物質の全ての組み合わせの中に「E全知全能者」はありません。ですから、幾ら未来が無限にあっても、未来から「宇宙を始める第一原因」を、138億年前の宇宙に伝える者は、永遠に出現しません。つまり、宇宙は始まりません。しかし、現実にはこの宇宙はあるので、Bは偽です。

 これで、物質は無限にあることが証明されました。この宇宙空間は無限であり、無数のビッグバンが起こっています。したがって物質は無限です。  これで、過去は有限であることが分かりました。F「遠い未来が遠い過去に繋がっている」と、現在までに無限の時間が経過しているので、「D現在の地球に信号を送る宇宙人」が既に出現しています。しかしそれは居ないので、Fも偽です。

 故に、合理的な論理はAのみなので、「CB理論」は真です。証明終わり。