• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 自然界に5が多い理由

    花びらの数

     職場まで歩いて通っている。その途中には、色々な花が咲いている。それを楽しみながら、ふと花びらの数を数えてみると5枚であった。クローバーも生えているが、その葉の数は3枚であり奇数である。四葉のクローバーは稀にしかない。また、ヒトデの足は5本のものが多い。何故、自然界には奇数で、特に5が多いのか考えて見た。

    もし、虫が止まったら

    虫が止まった

     葉っぱや花びらの一枚に、虫が止まったとする。すると、葉や花びらの数が四枚の時は、全体が大きく傾いてしまう。中央の四枚の図を見ると、虫が止まった反対側の葉や花びらも一枚であり、それで丁度バランスを保っている。従って、一枚に少しでも重さが加わると、全体が大きく傾いてしまう。

     これに対して、左や右の図の五枚や三枚の奇数である場合には、一枚に虫が止まっても反対側の葉や花びらの数は複数枚なので重い。従って、少ししか傾かない。

     自然界では、虫だけではなく、雨が落ちたり、風が吹いたり、水滴が溜まったりする。その際、奇数枚の方が安定している。偶数枚であると、簡単に傾いてしまう。

    ヒトデ

     ヒトデの場合は、足で歩く。黒丸を付けた足に力を入れて、前進する場面を考える。真ん中の四本足では、黒丸の足に力を掛け、アの足で体重を支える。すると容易に左右のバランスを崩してしまう。五本足や三本足では黒丸の足に力を入れ、アの足で体を支えていれば、左右に大きくバランスを崩すことはない。やはり奇数の足の方が、少しの足を使ってバランスを取ることが出来る。

     偶数の場合は、対称な形をしており、バランスを崩し易い。奇数の方が対称ではない分、バランスを崩し難いのである。