• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 祭りの後は何故寂しいのか

    夏の終わりの寂しさ

     楽しかったことが終わり、部屋で一人静かにしていると、無性に寂しく感じます。それは、普段と同じで、何とも無い筈なのですが、とても一人で居ることが出来ない程、寂しさを感じます。
     私は、夏が終わり夜涼しい風が吹き、鈴虫の声が聞こえて来ると、言い様の無い寂しさを感じます。

    熱狂と沈静

     楽しい事の最中は、熱狂し過ぎない様に、心を沈静させる機能が働いています。その間は、熱狂する気持ちと、沈静する気持ちとが釣り合い、程良いテンションの高さを保っているのです。しかし、沈静する気持ちの存在には気が付きません。

    終わると鎮静のみ残る

     その楽しい事が終わると、熱狂する気持ちの方が先に消えてしまいます。後には、沈静する気持ちだけが残されます。ですから、耐えられない程の寂しさを感じるのです。もう暫らくすると、沈静する気持ちも消えて、普段通りの心に戻るのです。普段の正常な精神状態の時に、鎮静剤を打ったら、恐らくこの様な気持ちになるのでしょう。

    タイムラグがある理由

     熱狂する気持ちと、沈静する気持ちとが同時に消えれば、この様な寂しさは起りません。双方が消滅するのに、タイムラグがあるのでこの「祭りの後効果」が起るのです。
     では何故、このタイムラグがあるのでしょうか。熱狂は、すぐに起りすぐに冷めます。つまり、一度冷めてもまたすぐに起る可能性があります。従って、沈静する気持ちは、熱狂が冷めて再び起らないことが確からしくなるまで継続するのです。