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時間と空間とは何か

直感は他のものでは構成出来ない

 人間にとって時間は、物質の変化を表現する直感です。現象を、物質がこれだけの時間にこれだけの距離を移動したと表現します。時間自体は、直感であり他の何ものをもってしても説明することは出来ません。この点では、空間も同様です。

相対性理論

 一方、相対性理論では、時間や空間が変化すると考えます。しかし、上記のとおり時間や空間は直感であり、他のもので表現することは出来ません。従って、人間には時間や空間が変化する仕組みをイメージすることは不可能です。今まで、時間や空間が変化する仕組みを説明した人は居ませんし、今後もそれが説明されることはありません。ただ、「時間や空間は変化している」としか言えません。

時間と空間自体が変化しても何も変らない

 また、時間や空間自体が変化したとしても、実は何も変わらないのです。DVDを早送りで見てもスローで見ても、そのストーリーや結末は同じです。大画面のテレビで見ても小さな画面のテレビで見ても、やはり同じです。時間や空間の変化に合わせて、DVDの中の物質は、その大きさや反応速度を変えるので何も変わりません。
 DVDの中の人は、時間や空間の変化を知る術はありません。他に、比べるものがないからです。従って、万が一、時間や空間が変化しているとしても、物理現象には影響せず、そのことは考える必要はないのです。

高速移動する物質は動き難くなる

 物質が光速に近づくと、動き難くなります。次第に、質量が増加した様に振舞います。すると、私の体を構成している粒子は、動き難くなります。物質は、粒子同士が結合し又離反することにより変化して行き、時間を刻みます。粒子が重くなると、この結合と離反により時間が掛かるようになります。すると、物質の変化の速度は遅くなります。

 私の肉体や持っているあらゆる時計は、ゆっくりと変化するようになります。私は、ゆっくりと思考し動き年を取る様になります。時計もゆっくりと時を刻みます。私が1秒と考える時間は、例えば実際には2秒となります。私が、静止している人や時計を見ると、そこでは時間は2倍の速さで経過している様に見えます。しかし、実際に時間の経過が変化した訳ではなく、物質の反応速度の方が変化したのです。この様に考えると、物質にはその移動速度に応じた時間の経過のあることが良く分かります。

時計の変化

 私が1秒と考える時間は、実際には2秒なので、私の考える1秒間に光や物質を動かす力は60万キロメートル進みます。私は、1秒間に光の進んだ距離を30万キロメートルと定義します。従って、私は実際の60万キロメートルを30万キロメートルと測定します。この場合も、実際に空間が伸び縮みした訳ではなく、私の測定結果が変化しただけです。
 この様に、高速で移動すると、時間と空間は変化します。しかし、実際に客観的な時間や空間が変化している訳ではなく、私にはそう観測されるだけなのです。私はこの現象を「主観的な時間及び空間の変化」と呼んでいます。

 この様に、相対性理論を正しく解釈しなくてはなりません。主観的な時間を相対性理論では、固有時と表現しています。
 重力が物質に掛かった場合にも、同様の現象が起こります。物質を構成する個々の粒子には、重力が掛かり動き難くなります。後は高速で移動した場合と同じ説明となります。