TopPage思考の迷宮 「kothimaro Aruki」の研究室へ戻る

時間と空間は超ひも以前に存在する

 sさんは、私の「超ひもに関係なく時間と空間は存在する」旨の考えに対し、以下のとおり反論されました。
 >超ひもという実体の変化が時間と定義され、超ひもという実体の存在が空間と定義されることまで思考が及んでいないんです。・・・物質があればそこに時間は存在します。空間も。そのことを述べているだけですよ。<

 以下に、これに対する私の考えを記します。
 時間と空間が無ければ、超ひもは存在出来ませんし、振動することも出来ません。超ひもが存在し物質や光として振動出来るのは、元々時間と空間があるからです。
 sさんのご主張は「四次元なものが元々あり、その中で超ひもが振動すると、三次元が空間として残り一次元が時間として人間に認識され定義される。」ですか。しかし、元々ある四次元なものが、物理学上の「時間と空間そのもの」です。
 でも、人間は心の外にあるその時間と空間を直接感じている訳ではありません。心がその中に作り出した時間と空間を感じています。
 sさんの仰る「人間に定義される時間と空間」は、心がその中に作り出した「主観的な時間と空間」を指しているのですね。その「主観的な時間と空間」は人間が居なくなると無くなります。
 でも、それは物理学ではなくて哲学の対象です。これは「科学カテ」に相応しくない議論です。

 それとも、sさんのご主張は「超ひもが存在し振動すると四次元なものが生じ、人間はそれを空間と時間と認識し定義する」ですか。
 物理学上の時間と空間は、元から我々の心の外にある四次元を指します。四次元が元々あるので、超ひもは三次元空間中を時間の経過と共に動き、そして振動することが出来ます(正確には10次元ですが、ここで詳説致しません)。
 「超ひもがないと空間がない」との議論は本末転倒です。空間と言う三次元がないと超ひもは存在出来ないからです。
 「超ひもが振動しないと時間がない」も本末転倒です。時間の一次元がないと、超ひもは動くことさえも出来ず、振動しないからです。

 「超ひもが無くても時間と空間はそこにある」と私は考えます。
 宇宙空間の物質は微量です。つまり、そこで振動している超ひもはごく僅かでスカスカ状態です。「振動する超ひもがある部分のみ空間がある」のなら、宇宙空間は小さく物質がぎっしり詰まっている筈です。
 物質が殆どなくスカスカの宇宙空間も、一定の大きさを有しています。これは「振動している超ひものない部分にもちゃんと空間がある」ことを証明しています。
 そして、超ひもが振動し質量が生じると、回りの時空間を無限遠まで歪めます。つまり「超ひもの振動」は、「超ひものない部分」の時空間をも歪めるのです。「超ひものない部分」に時間と空間がないのだとしたら、どうしてその部分の時空間が歪んだのでしょうか。
 また、超ひもがある部分にのみ空間があるのであれば、宇宙空間にびっしりと隙間なく超ひもが詰まっていることになります。
 もしそうなら、どうして物質として振動する超ひもは動けるのですか。空間には他の超ひもが詰まっているので、少しも前に進めない筈です。
 また、空間に超ひもがびっしりと詰まっているのなら、どうして超ひもは振動出来るのですか。超ひもは空間にぎゅうぎゅう詰めとなっており、振動など出来ない筈です。

 それとも、超ひもが振動すると、半径何mかの球体なところに時間と空間が生じるのですか。では、その半径は何mですか。また、どうしてその値となるのですか。加えて「超ひもが振動すると時間と空間が生じる仕組み」を説明して下さい。

 ところで、超ひもの周波数が増えると、生じる時空間は増えるのですか、それとも減るのですか、若しくは変化しないのですか。
 超ひもの振動が止むと、時間は無くなるのですか。どの様な仕組みで時間が消滅するのですか。
 また「開いた超ひも」と「閉じた超ひもと」では、時間と空間の発生の仕方が異なるのですか、それとも一緒ですか。
 「閉じた超ひも」には、振動が右向き(Rセクター)なものと左向き(Lセクター)なものがあります。では、RセクターとLセクターでは、生じる時間と空間に違いはありますか、それとも同じですか。

 超ひもが振動して時間が生じるのであれば、どうして振動していない超ひもが振動を始めることが出来るのですか。
 超ひもが存在すると空間が生じ、それが振動すると時間が生じるのですか。では、先ず時間のない空間が生じ、後から時間が生じるのですか。相対性理論は時空間を「一体不可分」としますが、貴方は時間のない空間があるとお考えなのですか。
 超ひもは宇宙を動きますが、どうして超ひもがなく真空な部分を超ひもは動けるのですか。そこには動く為に必要な時間と空間がない筈です。

 もし、sさんのご主張が「超ひもが振動している所に時間と空間は必ずある、超ひものない部分に言及しない。」であれば、私の考えの「超ひもに関係なく時間と空間は存在する」と一体何が異なるのですか。

 この私の問い掛けに対し、sさんからのお返事はありませんでした。