• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 時間と空間の主観的変化

    時間と空間とは

     時間と空間は直感であり、他のもので表わすことは出来ません。従って、「時間と空間の変化」は、人間には理解不能なことです。ただ、変化しているとしか言えません。また、DVDを早送りで見ても、スローで見ても、ストーリの結果は同じです。大きな画面で見ても、小さな画面で見ても結果は同じです。従って、時間と空間とが、万が一変化するとしても、物質の因果関係は何ら変わりません。従って、人間にはその事実を知ることは出来ません。

    質量増加に伴う時間と空間の変化

     物質が光速に近づくと、動き難くなります。次第に、質量が増加した様に振舞います。すると、私の体を構成している粒子は、動き難くなります。物質は、粒子同士が結合し又離反することにより変化して行き、時間を刻みます。粒子が重くなると、この結合と離反により時間が掛かるようになります。すると、物質の変化の速度は遅くなります。

     私の肉体や持っているあらゆる時計は、ゆっくりと変化するようになります。私は、ゆっくりと思考し動き年を取る様になります。時計もゆっくりと時を刻みます。私が1秒と考える時間は、例えば実際には2秒となります。私が、静止している人や時計を見ると、そこでは時間は2倍の速さで経過している様に見えます。しかし、実際に時間の経過が変化した訳ではなく、物質の反応速度の方が変化したのです。この様に考えると、物質にはその移動速度に応じた時間の経過のあることが良く分かります。

     私が1秒と考える時間は、実際には2秒なので、私の考える1秒間に光や物質を動かす力は60万キロメートル進みます。私は、1秒間に光の進んだ距離を30万キロメートルと定義します。従って、私は実際の60万キロメートルを30万キロメートルと測定します。この場合も、実際に空間が伸び縮みした訳ではなく、私の測定結果が変化しただけです。

     この様に、高速で移動すると、時間と空間は変化します。しかし、実際に客観的な時間や空間が変化している訳ではなく、私にはそう観測されるだけなのです。私はこの現象を「主観的な時間及び空間の変化」と呼んでいます。

     この様に、相対性理論を正しく解釈しなくてはなりません。主観的な時間を相対性理論では、固有時と表現しています。

     重力が物質に掛かった場合にも、同様の現象が起こります。物質を構成する個々の粒子には、重力が掛かり動き難くなります。後は高速で移動した場合と同じ説明となります。