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究極の宇宙論

定常宇宙論では、宇宙に始まりも終わりもなく今の宇宙が続きます。始まりのない因果関係を想定します。
始まりを追求するビッグバン宇宙論では、本当の始まりは、無から有が造られた時であることとなります。
どちらが「究極の答え」でしょうか。

目次

  1.定常宇宙論とビッグバン宇宙論
  2.ブラックホールは生成されるか


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1.定常宇宙論とビッグバン宇宙論

 T.宇宙は今の形のまま変わらず過去に存在しており、将来もこのままの形で存在するとの考え方を、定常宇宙論と言います。 宇宙には始まりもなく、終わりもないと考えます。

 U.これに対し、ビッグバン宇宙論では、宇宙の始まりを考えます。現在の宇宙は膨張しており、過去に遡って行く程小さくなります。 現在の理論では、最終的に宇宙は「プランクの世界」となります。その極小さい宇宙が爆発し、現在も膨張が続いていると考えます。 その膨張の力は、重力により序々に小さくなり、何時か宇宙は収縮に転じます。その後、どんどん収縮して行き、 強力な重力の為物質はその中に落下して行き、また「プランクの世界」となります。それを繰り返すと考えます。

 V.しかし、本当の宇宙の始まりは、無から有が生じた時です。 過去宇宙は「プランクの世界」と今の宇宙の姿とを繰り返しながら存在していた、将来もそれを繰り返すと考えると、 定常宇宙論と同じこととなります。宇宙に始まりはなく、終わりもありません。今のままの宇宙が過去も未来も存在するか、 「プランクの世界」と今の宇宙の姿を繰り返すかの違いだけです。

 W.しかし、人間には、無から有を作る仕組みを理解することが出来ません。また、始まりのない因果関係を理解することも出来ません。 過去の原因により、現在又は未来に結果が起こります。始まりがないと、最初の原因が無いこととなり、因果関係が破綻します。

 X.人間には、無から有を作る方法を理解することも、始まりも終わりもない因果関係を理解することも出来ません。 それを思考する為の道具が与えられておらず、「究極の答え」を得ることが出来ません。従って、宇宙論は永久に不明です。
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2.ブラックホールは生成されるか

 T.恒星は、核融合反応による膨張と重力による収縮とが釣り合い、一定の大きさを保っています。大きな質量を持つ恒星が燃え尽き、 膨張する力が働かなくなると、強力な重力のみとなり、原子さえも一定の大きさを保つことが出来ず、 星は自分自身の中に落下して行き、極小さな大きさにまで収縮します。この状態になると、 その大きな重力の為に光さえも抜け出すことが出来ず、ブラックホールと呼ばれます。

 U.相対性理論では、重力による時間の変換式を
t'=t/√(1-v2/c2
としています。この式を、ブラックホールの強力な重力により自由落下している時、 時間が無限大に遅くなる為時間の経過が止まってしまいブラックホールが生成される過程が停止してしまい、 ブラックホールは出来ないのではないかとの考え方があります。しかし、自由落下以外の動きが出来なくなる為、 物質反応が進まなくなるのです。私や時計は動きが停止し時間の経過は止まった様に思えます。

 V.しかし、私や時計と言う物質反応が止まっただけで、時間の経過が止まった訳ではありません。私の時間が止まった様に思えても、 それは主観的なものであり、自由落下は続きます。
 従って、ブラックホールの生成が停止することはありません。