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宇宙原理とビッグバン

T.ビッグバン

 「宇宙原理」を説明します。
 @宇宙空間は無限に続いています。そして、A「ビッグバン」は無限の宇宙空間の中の至る所で生じます。ですから、宇宙のどこに立ってどちらを見ても、同じ様に見えます。
 これを「大きなスケ-ルで見れば、宇宙は一様かつ等方である=宇宙原理」と言います。これは、簡単に言えば、宇宙は何処も同じであり、どちらの方向を向いても同じであると言う意味です。

 @とAであれば、「大きなスケ-ルで見ると」我々のビッグバンが起こった中心から見ても、どこから見ても、宇宙は「一様かつ等方」に見えます。

U.空間の歪み

 一方「宇宙空間は質量によって曲がっており球体に閉じている」との主張があります。それを検証します。
 中に何もない「空間自体」が歪む仕組みを説明することは、未来永劫できません。なにしろ、そこには何も無いのですから。
 したがって物理現象は、「ものの変化」で説明しなければなりません。つまり、「空間が歪む」のではなくて、「高速移動すると定規がロ-レンツ収縮する」のです。

 光速度cに近づくにつれ、原子核を回る電子も動き難くなり(光速度cに近づくにつれて粒子が加速し難くなることは、加速器の実験で実証済みです)、回転速度が落ちるので電子に掛かる遠心力が弱まります。そのために原子核の電磁気力に引かれ、電子はより小さい軌道を回るので、物質は「ロ-レンツ収縮」します。

 この「収縮した定規」で長さを測定すると、長く測れます。この理により「高速移動すると空間の座標が変化する」のです。
 アインシュタイン博士もその著書で、「高速で移動する測量棒は収縮する」と述べられています。

V.場の歪み

また重力により、「空間の場」が歪みます。振動しない場は伸びており、振動すると場は小さくなります。このため、振動する場(質量)の周囲は、質量の方向へ引かれます。まるで、トランポリンにボ-リング玉を置いた時のように、「空間の場」は質量のある方向へ引き伸ばされます。光は曲がった「電場」と「磁場」を進むので、光は曲がります。

この様に、中に何もない「空間自体」が歪むのではなくて、実体のある「電場」「磁場」「ヒッグス場」が質量により歪むのです。

以上のとおり、「空間自体」は曲がりません。かつ「宇宙に特別な方向はない」とする「宇宙原理」を満たすには、宇宙空間は無限に続いていなければなりません。

この様に、物理学上「宇宙空間」の端はないとして計算します。