• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 森羅万象に神が宿る

    宇宙と神と心

     物質の全体を宇宙と言います。精神の全体を神と言います。物質は、物理の法則に従い流転しています。私の体を構成する原子は、三年に一度全て入れ替わっています。3年前の私の肉体は、土になり、植物になり、草食動物となり、肉食動物となり、また土に帰ります。この様に、私の肉体は宇宙の中で循環しています。

     物質は、精神である私に刺激を送ります。そうして初めて私は感じることが出来ます。脳と言う物質が刺激を送らなければ、精神である私は何も感じることは出来ません。感じている全体が心です。心は物質と精神のコラボレーションです。物質がなくても、精神がなくても、感じている心は生じません。

    刹那を生きる

     1秒前にこの私の脳が刺激を送っていた精神が、今の私の精神である保証は何処にもありません。精神である私に記憶が蓄えられるのであれば、1秒前の精神と今の精神である私とは同一であることが分かります。しかし、記憶は脳に物質の構造として蓄えられます。脳に蓄えられた1秒前の精神が感じた記憶を、今の精神である私が感じているのです。こう言う意味で、私とは、今現在のこの一瞬のこの心です。ですから、その刹那を精一杯生きなければならないのです。

    物質が精神に信号を送る

     精神も、その法則に基づき循環しています。1秒前の私であった精神は、他の人の脳から刺激を受けているかも知れません。他の動物かも知れません。物質の送る刺激を受けて、精神は初めて感じることが出来ます。脳が精神に刺激を送れるのであれば、それ以外の物質も何らかの刺激を精神に送っている筈です。精神は、木や石からも刺激を受け、何らかの感じを感じているでしょう。このことを、あらゆる物質に神の一部である精神が宿ると表現しても良いでしょう。