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落下の仕組み

T.空間の歪み

 「一般相対性理論」では、重力により質量の周りの空間が歪み、時間が遅れるとします。しかし、空間そのものの中には何もありません。同様に時間の中にも何もありません。どうして、何もないのに歪んだり遅れたりするのでしょうか。

 これから「時空間が歪む仕組み」を説明します。
 真空中には「電場」「磁場」「ヒッグス場」と言う「場」があります。電磁波は「電場」と「磁場」の振動です。「電場」と「磁場」の振動が止まると電磁波はなくなります。このように、空間は「無」ではなく「振動する場」があります。

U.電磁場やヒッグス場の歪み

ヒッグス場の歪み  そして、重力により「空間の場」が歪みます。振動しない場は伸びており、振動すると場は小さくなります。このため、振動する場(質量)の周囲は、質量の方向へ引かれます。まるで、トランポリンにボーリング玉を置いた時のように、「空間の場」は質量のある方向へ引き伸ばされます。

 このように「電磁場」が重力により歪むので、電磁場の上を真っ直ぐ進む光は曲がります。「シュワルツシルト半径」の位置で、電磁場は「0」にまで圧縮されます。ですから、光は幾ら電磁場を伝わっても前に進むことは出来ず、そこから脱出できません。

 物質が「ヒッグス場」を動くと、「ヒッグス粒子」が生じまとわり付かれ、動きにくさを与えられます。2つの質量があると、@相手の質量の方向の「ヒッグス場」がAその反対側よりもより引き伸ばされ、「ヒッグス場」は薄くなります。@の方が、相手の質量に近く重力が強いので、より引き伸ばされるのです。

V.落下

 したがって、物質が同じ距離移動しても、生じる「ヒッグス粒子」の数は、「@の方向に動いた時生じる数<反対側のAの方向へ動いた時生じる数」となります。つまり、他の質量のある方向には動き易いのです。

 粒子は上記のとおり振動し、絶えず様々な方向へ動こうとします。それを、ヒッグス粒子が止めています。他に質量がある時振動すると、粒子はAの方向より@の方向へ動き易いので、@の方向へ動いて行きます。これが「落下」です。

 この様に、重力により「空間の場」が歪むので、光が曲がり物質は落下します。「電磁場」や「ヒッグス場」と言う実体を除いた後に残る何もない「空虚な空間」そのものは、重力によっても歪みません。なぜなら、歪むものが何もないからです。