日食と月食

 月蝕とは、言われる様に、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって、月が欠けて見える現象を言います。これは、満月の時に起こります。月の全ての部分が地球の影に入る場合を皆既月蝕、一部だけが影に入る場合を部分日蝕と言います。
 地球の大気によって太陽の光の内波長の長い赤い光が屈折および散乱されて、地球の影の部分に入る為に、皆既日食の場合でも月は真っ黒にはならず暗い赤銅色に見えます。ただ、火山爆発で地球の大気中に大量の微粒子が浮遊している場合には、この赤系の光が地球の影になっている部分に入らずに、月が非常に暗くなることもあります。この月蝕時の月の明るさは、「ダンジョンの尺度」で表されます。
 月蝕が起こるのは太陽と月が黄道・白道の交わる点付近に居る時に限られます。
 月蝕は多くの場合年に1回か2回程度です。しかし、日食は最低でも年に2回起こります。この頻度の違いについて説明します。

 上図の通り、地球と太陽の間に黄色の月が入ると日食になります。その部分の半径は7990qです。太陽の反対側に黄色の月が入った場合月蝕となります。その部分の半径は4460qです。従って、日食の方が起こりやすいのです。