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空間の実体は何か

真空には本当に何もないのか

 真空中には、本当に何もないのでしょうか。

T.何故、光は真空中を一定速度c[m/s]で伝わるのか

 真空には、光を一定速度で伝えると言う特性があります。光が粒子であれば、エネルギーを加えると幾らでも速く動きそうです。しかし、現実には光は常に真空中を299,792.5q/秒(c[m/s])でしか伝わりません。これは何故でしょうか。真空中にも光を伝える実体があり、光はその中を波として伝わっていると考えると理解できます。

U.宇宙背景輻射を基準とした地球の動き

 宇宙のあらゆる方向から、「宇宙背景輻射」と呼ばれるマイクロ波(光の一種)が、等方向に観測されます。この「宇宙背景輻射」はビッグバンの良い証拠と考えられています。
 あらゆる方向からやって来る宇宙背景輻射は、真空中をc[m/s]で伝わります。つまり、宇宙背景輻射は空間の実体の中を、波として伝わっていると考えることが出来ます。そして、これを基準にすると、地球の空間の実体に対する動きを特定することが出来ます。
 その結果、地球は「宇宙背景輻射」に対して、約370km/sで運動していることが分かっています。

V.加速時のGは、静止系を基準とした加速度に応じた強さで掛かる

 加速する自動車の中で、この車は静止していると幾ら念じても、体に掛かっているGは消えてなくなることはありません。Gは「何か」を静止系とし、それを基準とした加速度に応じた強さで体に掛かります。その「何か」とは何でしょうか。

W.「ヒッグス粒子のプール」を動くと物質は質量を与えられGが掛かる

 真空中にはヒッグス場があり、物質がそのヒッグス場を移動するとヒッグス粒子が生じ、物質にまとわり付きます。その為に、物質は動き難くなり質量が与えられます。つまり、物質は「ヒッグス粒子のプール」の中を動くことにより質量を与えられ、Gが掛かります。従って、その「何」かとは「ヒッグス粒子のプール」であると言えます。

X.hさんのご主張

 hさんは、「静止系はない」と主張されています。その上で、「特殊相対性理論ではそれぞれの慣性系は区別出来ない。しかし、一般相対性理論では加速系では物体にGが生じるので、慣性系と加速系は区別出来るのだ」と主張されています。

 しかし、この言葉自体矛盾しています。静止系がなければ、特定の系は加速しているのか、直線等速運動をしているのか、又は静止しているのか分かりません。慣性系と加速系を区別出来ること自体、静止系の存在を必要としています。つまり、静止系を基準にしないと等速直線運動をしているのか加速運動をしているのか区別出来ないのです。そして、静止系を基準とした加速度に応じた強さでGは掛かるのですから。

Y.「超ひもの網」が静止系である

 ここからは、私のオリジナルです。
 ビッグバンの初期には、「超ひも」は光速を超えて自由に移動していました。しかし、宇宙のエネルギーの低下に伴い、宇宙は相転移を起こし、「超ひも」は固定され網状に繋がったと考えます。

 そして、その「超ひもの網」の上を、物質や光及び重力・電磁力・強い力・弱い力の4つの力は、振動として伝わると考えます。つまり、物質が移動して見える現象は、実は超ひもの物質としての振動が、次々と隣の超ひもに伝わる現象であると思います。そして、「超ひも」の振動自体が光速で伝わるので、何ものも光速以上で伝わることは出来ないのです。

 超ひも理論では、物質も光も一本の超ひもの振動として表現されます。超ひもの長さをプランク距離lpと言います。振動が超ひもの端から端まで伝わるのに要する時間をプランク時間tpと言います。超ひもの振動は光速Cで伝わります。従って、
光速C=プランク距離lp÷プランク時間tp=lp/tp= 1.616199×10-35m÷5.39106×10-44秒=299,792.5q/秒となります。
 ここで注意したいのは、1本の超ひも上を光は光速で振動として伝わることです。そして、真空中も同じ光速で光は伝わります。これは単なる偶然でしょうか。
 真空中には、超ひもが繋がったものがあり、その上を光はそのまま光速で伝わっていると考える方が自然です。

 私はこの理由により、物質は光速未満でしか移動出来ないと考えます。相転移する前の宇宙は、超ひもが繋がっておらず、自由に飛び回っていたので、光は光速を超えて移動することが出来ました。インフレーション理論でも、宇宙開闢の一瞬あらゆるものは光速を越えた速度で飛び散ったと考えます。その後、宇宙は相転移し、超ひもが網状に繋がったので、光は光速で真空中を伝わる様になりました。

Z.空間の実体

 即ち、真空とは何も無い空虚な空間ではなく、「超ひもの網」と言う実体があります。その「超ひもの網」上を光や物質は振動として伝わります。この「超ひもの網」を静止系として基準にすれば、物体の絶対速度を特定することが出来ます。
 そして、「超ひもの網」にはヒッグス場があり、物質としての振動がその上を伝わると「ヒッグス粒子のプール」が生じます。ですから、「超ひもの網」と「ヒッグス粒子のプール」と空間自体は一致しており、これが静止系です。