• CATBIRD日記 (物理・数学・歴史・哲学・宗教の未解決問題を扱ってます)
  • 犬や猫は何故汗をかかないのか

     犬や猫は、毛が大量にあり体の表面積が大きいから、熱を発散し易く汗をかかないのではありません。

     汗は、気化して気化熱を体から奪うので、体温を下げる働きがあるのです。人間には毛が無いため、汗をかくとすぐに気化し易いのです。

     ところが、犬や猫はどうでしょう。汗をかいても、体毛の間に溜まってしまい、気化することは出来ません。何時までも、ベトベトと毛が濡れた状態となります。また、汗に含まれている尿素・乳酸塩・ミネラルやその他の老廃物が、毛の間に溜まってしまい悪臭を放ちます。

     人間は、毛が無いので、皮膚の表面に尿素・乳酸塩・ミネラルや老廃物が付きます。その為、昔から沐浴や入浴をしてきました。毛が無いので、水に浸かるだけで、すぐに綺麗になるのです。

     ところが、毛がある犬や猫の毛の間に、老廃物が溜まるとどうなるでしょうか。少し位水に浸かっても、匂いは取れません。肉食動物の体臭が強いと、獲物に逃げられてしまいます。そのために、猫は舌で体中の毛を舐め、匂いを消しています。草食動物であっても、体臭が強いと肉食動物にすぐ見つかり、食べられる危険が高まります。

     従って、猫や犬は毛の無い足の裏にのみ、汗腺があります。犬は更に舌から唾液を垂らし、その気化熱で体温調整を行っているのです。