昔、フリスビーと言うものがあった。円盤の形をしており、投げるとその高さを維持したまま遠くまで飛ぶ。なかなか落ちない。
回転して安定し前後左右には傾かない。また、断面図の通り下は開いており空気を溜め込む構造になっている為に、落下傘の様に空気を抱えるのでなかなか落ちないのだと、当時は思っていた。
しかし、それだけではないと思える。落下傘の様にゆっくりと落下するのではなく、その高さを維持し、時には上昇もする。これは、何故であろうか。
フリスビーの上面は平らであり、空気はスムーズに流れる。それに比べて、下側は空気を抱え込む形をしており、内部の空気圧が高まる。
フリスビーを押し下げようとする上面に掛かる空気圧よりも、フリスビーを押し上げようとする下面に掛かる空気圧が高くなり、フリスビーを押し上げる力が働く。
よって、フリスビーは強く投げるほど、多くの空気を内部に抱え込み、空気圧が高まりより高く上昇する。